8月30日、石垣島にKOU流の氣幸師が集い「第2回氣幸研究発表会」を開催しました!
全国各地から仲間が集まり、それぞれが取り組んできた実践や研究成果を発表しました。
会場では、世界線の移動をテーマに日常の選択と現実の変化を具体例で示す発表や、情動記憶を身体レベルで扱う新しい技法の提案など、多彩な視点が共有されました。
いずれの発表も、氣幸の理論や実践を土台にしつつ、各自が試行錯誤の中で得た知見を言葉にし、場を共有することでさらなる広がりを生み出していました。
そして発表者だけでなく、石垣島まで足を運び、直接会場で発表を聞いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。熱気や臨場感を一緒に分かち合えたことは、私たちにとって大きな力になりました。
また、ZOOMでご参加いただき、画面越しに学んでくださった皆さまにも心から感謝いたします。オンラインであっても真剣に向き合ってくださった姿勢が、発表者の励みとなり、会の場をさらに豊かにしてくれました。
どちらの形であれ、皆さまが時間を割いて発表に立ち会ってくださったことに深く感謝しています。今回の学びや気づきが、それぞれの日常や実践の中でさらに広がっていくことを願っています。それでは、発表した順番で紹介していきます。
KOU 氣幸の大周天が情報空間に及ぼす影響の実証研究
現代気功における大周天を「情報的身体を大きくする=抽象度を上げる再現可能な技術」として再定義しました。
伝統の枠組み(小周天→大周天)は背景知として位置づけ、宇宙的一体感を無理に想像せず、現実的スケールで体感できる方法に落とし込みました。
これにより
が得られることを示しました。
神経科学の観点からは、ゴール設定に伴うドーパミン/セロトニンや、自己境界の変化で説明可能であることも整理しました。
さらに、メルマガ配信に大周天を「封入」した実験では、通常は低下する開封率・クリック率が上昇し、効果の再現性を確認しました。
結論として、大周天は「使う→観察→改善→再び使う」の循環で、ベースラインを押し上げ、ゴール方向に継続的な成果を生む技術である、という点を発表しました。
氣工作家ますてぃさん 情動記憶浄化第3の矢
ヒーラー寄りの臨床実践者として、情動(強い感情+身体感覚)とその「記憶」の扱いをテーマに、科学の姿勢への敬意を示しつつ、既存モデルの限界(再現性や主流仮説からのズレ)も指摘されました。
既存技術で多くは軽減できる一方、怒り・罪悪感・育児関連の感情など一部が残存する症例を契機に、「記憶は脳だけでなく身体(臓器・自律神経系)にも刻まれる可能性」があることを検討されました。
東洋医学的視点(臓器と情動の結びつき)と神経・体液系の仮説を統合し、新しい技法を提示されました。
これは、すべての情動記憶をまず肯定する立脚点に立ち、交感神経を主軸にチャクラ等へも働きかけ、自己の抽象度を引き上げて再評価するプロトコルでした。
デモも行われ、参加された多くの方が即時の軽減や視界の明度上昇などを報告されました。最後に、伝授を受ければ誰でも再現可能な発火方法を紹介され、今後も仮説と検証を重ねてブラッシュアップしていく姿勢を強調されました。
とても深みのある発表だったと感じました。
まず、情動の記憶を「脳」だけでなく「身体」にまで広げて捉えようとする視点は、従来の枠組みを超える挑戦でありながら、東洋医学的な知見や現代科学の仮説を融合させている点に説得力がありました。
特に「情動記憶を否定せず肯定する」という立脚点は、クライアントの体験を尊重しながら変化を促す実践的な哲学だと感じます。
さらに、デモンストレーションによって参加者の多くが即時的な変化を体感できたのは大きな成果でした。
理論と実践がその場で結びついたことで、再現性や発展可能性を強く印象づけたと思います。視界が明るくなるといったシンプルでわかりやすい効果は、今後の臨床応用にもつながりやすい要素だと感じました。
最後に紹介された技術の発火方法も、セルフワークとして応用可能であり、参加者にとって「持ち帰れる技術」として大きな価値があったと思います。
何より、仮説と検証を繰り返しながら技法を進化させていく姿勢を強調されていた点が印象的で、研究的態度とヒーリング実践の両立という理想的な形を示されていたと感じました。
全体として、科学的探究とヒーリング実践が高いレベルで融合した、非常に意義深い発表だったと思います。
のり子さん 言語が認知症に及ぼすRゆらぎの実証研究
認知症の母に対して「言語によるRゆらぎ(意識化)」の有効性を、2024年5月5日~8月28日の約3か月半で検証されました。
方法は、
の3点です。
7月末に自身の期待を調整する「期待値の遠近法」を導入して以降、8月からは反応速度の向上、質問表現や接続助詞「~と」の再出現、三語連鎖の依頼、電話の受け渡しと謝意表明など、言語・行動面の変化が見られました。
スタッフ評価では、大きな変化は限定的でしたが、表情は「最悪=10」基準で5へ改善しました。
費用指標は季節要因等で変動するため、3か月移動平均で観察し、緩やかな低下傾向を示唆しました。
総括として、言語Rゆらぎは「C+相当」の手応えがあり、継続測定と設計の洗練が必要。
併せて、気功(エコー/トランス等)とゴール設定による、健康寿命志向の生活設計を、新たな提案として示されました。
のり子さんの発表は、とても丁寧で意義深い研究発表だと感じます。
認知症という複雑なテーマに対して、言語によるRゆらぎを日常的なやり取りに落とし込み、さらに数値やスタッフの評価を取り入れて検証されている点が印象的でした。
単なる体感レベルではなく、定量的なデータや多角的な視点から変化を追っているところに、再現性を高めようとする姿勢が表れています。
また、「期待値の遠近法」を導入した後に顕著な変化が現れたことは、実践者自身の意識のあり方が相手の変化に直結することを示しており、氣幸やメンタリングの核心ともつながる内容だと思いました。
小さな変化であっても、日々積み重ねていく中で表情や言葉が変わっていく様子は、とても希望を感じさせるものですし、家族との関わりや社会全体のケアの在り方にも示唆を与える発表だと感じました。
弘子さん 目には目を歯には歯をゴールにはゴールを!!!
統合失調症のお母さまの長年の症状悪化と家族関係の葛藤を背景に、自身の気功・メンタリング実践の歩みを振り返られました。
2025年春に自身に出たパニック様症状を手がかりに内省を進める中、5月にお母さまが暴れた事件をきっかけに、家族で現状観察とゴール設定を開始した経緯を報告。
現状観察の過程で、母がリウマチ治療で高用量のステロイドを長期服用していた事実と、ステロイドの精神症状リスクに着目し、
ワクチン接種前の一時中断期に挙動を観察したところ、妄想・攻撃性など「統合失調様」の主症状が消失・沈静化したと述べられました(病院への不信感などは残存)。
この経験から、現状の外に出る視点転換、ショックを抽象度を上げる好機として扱うこと、そして「自分の真のゴールを優先する」ことの有効性を強調されていました。
実務的には、パニック様症状に対し「トリガーとアンカーを意識化し、まとめて棚にしまう」という氣幸技術の応用で再発を抑えた方法も共有されていました。
最後に、家族を優先する自己犠牲に陥らず、自分のゴールに向かって行動すれば、結果として家族課題も別ルートから解決し得るとという発表でした。
この発表を聞いて、率直で勇気ある共有に深く敬意を抱きました。
長年の家族課題を「現状観察→仮説→検証→再設計」の流れで扱い、ショックを抽象度を上げる契機に変えた点が印象的でした。
ステロイドの精神症状リスクに着目し、服用中断期を自然実験として観察した推論は筋が通っており、家族全体の関与と記録の丁寧さも強みだと感じます。
一方で、医療的因果の確証には主治医との情報共有や時系列データの整備が有用ですし、安全計画(再燃時の連絡網・受診動線)の明文化も併せて進めると安心です。
ご自身のパニック様症状に対する「トリガー/アンカーの意識化→棚にしまう」の手順は実践的で、再発予防のセルフマネジメントとして他領域にも応用できそうです。
何より「自己犠牲ではなく自分の真のゴールを先に立てる」姿勢が、結果として家族課題の解決ルートを開いた点は大きな学びでした。
感情に巻き込まれず抽象度を上下に往復させる運び方が安定しており、このまま「記録→共有→改善」を重ねることで再現性の高い知見になると感じました。
氣功の先生 ウィーンのさよこさん ゴールだけ見とけ!
「ゴールだけ見て進む」を主題に、ゴール/エフィカシーの基本(現状の外・心から望むこと・柔軟更新)を復習しました。
ドリームキラーを避ける王道を認めつつ、あえて言語化・公開してドリームサポーターを巻き込む選択肢も提示し、実施には覚悟と抽象度の維持が要ると述べられました。
そしてエフィカシーは、過去に依存しない「未来への自己評価」であり、コンフォートゾーン更新が鍵と整理されました。
個人的見解として、従来枠外の体験を契機に「過去世」を物語として用いる施術を試み、臨場感共有で変化を促す一方、科学的エビデンスと再現性は未整備であると明言。
また、進行過程でKOU(私)への反発や齟齬も生じ、KOUの日々の発信が「公開処刑」に感じられる局面がありましたが、それは自らの抽象度低下が、他者をドリームキラーとして認知させた面があると内省されました。
最終的には、対立を材料にコンフォートゾーンを移し替え、「ゴールだけを見る」姿勢へ回帰し、支援と学びへの感謝を再確認されました。
ぶれそうな時こそ行動で抽象度を上げ、必要に応じて教材等を活用しながら真のゴールへ進むべきだという結論で発表されました。
率直にとても力強い発表だと感じました。
まず印象的だったのは、私に対する反発を隠さずに語られていた点です。
多くの人は「師匠に反発した」とは言いにくいものですが、そこを正直に表現されたことで、むしろ成長のリアルさが伝わりました。
抽象度が下がったときに、支えてくれる存在を「ドリームキラー」に見てしまう。
この体験は、多くの受講生や弟子にとって共感できる部分だと思いますし、後進への大きな学びにもなると思います。
また、「過去世」のように、現状の枠を超えた取り組みをあえて実践に取り入れたことも、勇気と覚悟を感じます。
科学的エビデンスの不足や再現性の問題を自覚した上で、「臨場感共有」という観点から、意味を見出している姿勢は、既存の枠を超えつつも誠実で、説得力がありました。
全体を通して、反発・迷い・恐怖といった「人間くささ」を隠さず語りつつ、最終的には「ゴールだけを見る」という普遍的なメッセージへと回収されている点が素晴らしいと思いました。
私との関係性も、単なる従属や反抗ではなく「抽象度の違いによる一時的なずれ」として昇華できていることが、成熟を感じさせます。
氣幸養蜂師ひろしさん 「世界の移動」を実感する具体的な方法と言葉の重要性
「世界線の移動を実感する具体的方法と言葉の重要性」というテーマで発表されました。
昨年からの自身の変化を振り返りながら、日々の小さな選択こそが世界線の移動であるという視点を示されました。
可能世界(現実的に選べた分岐)と平行世界(非現実的な分岐)の違いを定義したうえで、ゴール側から逆算して選択を決める重要性や、時間は未来から過去へ流れるという仮説、マンデラエフェクトにも触れられました。
具体例として、
などが紹介されました。
いずれも「選ぶ→行動する」ことで現実が動く事例として語られました。
また、退職後も元職の誘いが繰り返し来ることで、ホメオスタシス(現状に引き戻す力)の強さを体感し、あえて戻らない選択を続けていることも共有されました。
最後に、ゴールから逆算して選択すること、体感を意識に上げて記録すること、口癖を整えること、そして氣幸の技術を活用して抽象度を上げ続けることの大切さを強調し、仮説→想定→選択→行動のループで望む世界線にシフトしていこうと結ばれました。
トリを務められたひろしさんの発表も、とても印象的だったと思います。
まず、日常の何気ない選択を「世界線の移動」と捉える視点は非常にわかりやすく、聞く人に「自分の一歩一歩が未来を変えている」という実感を与えてくれました。
庭木を切るかどうかの判断や、YouTubeのコメント入力、巣箱を設置した体験など、誰にでも身近に起こり得る出来事を例に挙げられていたので、抽象的な概念が具体的に腑に落ちる構成だったと思います。
また、ホメオスタシスの力に抗って「戻らない選択をする」と語られた点も、強いメッセージとして響きました。
どうしても現状維持の引力は安心感を伴うため魅力的に映りますが、そこであえてゴール側を選ぶ姿勢は、多くの参加者に勇気を与えたのではないでしょうか。
さらに、言葉や口癖の重要性にまで踏み込み、「現実を動かす臨場感は言葉から生まれる」と整理された点は、氣幸やRゆらぎの実践とも深くつながっており、学びを広げる示唆に富んでいたと思います。
総じて、理論と体験がバランスよく織り込まれた内容で、「ゴールだけを見て選択する」ことの力強さを、会場全体が体感できる発表だったと感じます。
来年の第3回に向けて、さらに多くの氣幸師が自らの実践を持ち寄り、研究を深め合いながら、新しい可能性を切り拓いていく場にしていきたいと思います。そして石垣島から日本全国へ、そして世界へと、氣幸の力が広がっていくような流れにできればと願っています。